市民による諫早干拓「時のアセス」報告書要旨

1. 序論 「時のアセス」−農水省版と市民版
(諫早干潟緊急救済東京事務所)

●諫早湾干拓事業の概況(農水省資料による)

【目 的】
・かんがい用水が確保された大規模で平坦な優良農地を造成し、生産性の高い農業を実現すること
・高潮・洪水・常時排水不良に対する地域の総合防災機能を強化すること

【概 要】
諌早湾々奥部の海面3,550haを潮受け堤防により締め切り、更に内部堤防により1,840haの農地を造成し1,710haの調整池を設ける。

●農水省の事業再評価の問題点

農水省の事業再評価は、過去の事例を見ても事業の追認に終わるものがほとんどである。

諫早湾干拓事業については、その計画段階から、営農目的の必要性、防災効果の有効性、環境への影響が懸念されており、1997年2月には、総務庁から「干拓事業を取り巻く情勢の変化を踏まえ、(中略)環境に十分配慮し、(中略)必要に応じ事業計画の変更を行い、適切に対処すること」と勧告されている。

事業の再評価は、これらの点をふまえたものであるべきだが、農水省の再評価では、事業の必要性や有効性は検証されない。また再評価手続きの公開制も極めて不十分である。

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