97年7月10日 諫早湾周辺の水害状況写真-2

 諌早市内、河内町。本明川と半造川が合流するここでは「水田の上を川が流れる」状態だった。河口から2キロほど上流だが、川には潟が入り込んでいる。だから半造川は水量が増えるとすぐ「天井川」となる。海(調整池)への流れ込みは良好なのだから、水害を防ぐにはまず、川の潟の浚渫が必要だろう。

 諌早、小野島では、浸水被害を受けた人に話を聞いた。「裏の部屋は床上まで浸水しました。見ていって」。干拓地を訪れた人は皆疑問を抱くのだが、なぜ干拓地の家は床が低いのだろう。床と地面がほとんど同じ高さだ。地盤沈下のせいか、昔からの慣習か、これではすぐ床上浸水してしまう。住宅の改善が先ではなかろうか。

 この日の最大時間降水量は諌早市役所で30ミリを越えた程度、「何十年ぶりかの大雨」と言われた森山町でも50ミリ(役場)と、諌早大水害(諌早75ミリ、森山115ミリ)長崎大水害(諌早98ミリ)と比べ、半分以下となっている。その程度の雨でもポンプはフル回転、冠水は3日以上続いたところもあった。「諌早大水害級の大雨にも耐える」などとはよく言ったもんだ。 


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諫早・河内町

諫早・河内町

諫早・河内町

諫早・河内町

諫早・河内町

諫早・小野島


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