報道ダイジェスト 2000年1月


●1月7日 共同通信ニュース速報
 干拓見直し求めビラ配り 諫早湾閉め切り千日で
●1月7日 毎日新聞ニュース速報
 <諫早湾干拓>NGOが生物に扮し見直し訴え 農水省前で
●1月8日 長崎新聞
 諫干潮止め工事「1000日」
 「事業の見直しを」在京の自然保護団体 干潟回復を訴え


 諫早湾が閉め切られて1月8日で1000日となるのを受け、7日の夕方、諫早干潟緊急救済東京事務所が農水省前でアピール行動を行った。事務所のメンバーはムツゴロウなど干潟の生物に扮し、長崎県・諌早湾干潟の回復と干拓事業の見直しを訴えながら、同省職員らに小さな貝を添えたビラを配った。


●1月15日 長崎新聞 
 諌干調整池等水質委 91年度アセス検証作業 基本方針を承認
●1月15日 朝日新聞 
 調整池の水質、目標値達せず

 第5回諫早湾干拓調整池等水質委員会が1月14日、諌早市内で開催され、昨年の調整池の水質は依然として目標値に達していないことが報告された。委員会では九州農政局が新年度に実施する1991年度アセスメントの検証作業の水質点検についての基本方針を承認。検証では91年度の予測結果と2000年度の実測地を比較し、予測値と実測地の開きが大きければ何らかの対策を講じる。


●1月15日 西日本新聞
 干潟の生態系解明へスクラム 有明海沿岸4県野鳥の会
 シギ、チドリ類個体数を調査 環境庁全国調査と連動

 佐賀、福岡、長崎、熊本の日本野鳥の会は、諫早湾干拓事業をきっかけに一昨年から始まったシギ、チドリ類の四県一斉調査を1月16日に実施する。今回から環境庁の「シギ・チドリ類渡来湿地目録」の改定を目的としたモニタリング調査に連動させ、干潟保護のための本格的なデータ蓄積を目指す。


●1月19 朝日新聞
 「待ちおこし、ムツゴロウ保護」 アシ原伐採、希少貝消えた

 佐賀県芦刈町にあるムツゴロウの保護区を広げるために、1997年にアシ原を刈りとった際、絶滅の危険があるオオクリイロカワザンショウなどの巻き貝がこの場所からほぼ全滅したことが、研究者の指摘で判明。専門家から批判が上がっている。保護区にw|早湾干拓事務所と同町が、諫早湾からのムツゴロウ約500匹を移している。


●1月20日 テレビ長崎(WEB)
 「生きろ 諫早湾」出版

 「一万人の思い」実行委員会の編集によるメッセージ集「生きろ 諫早湾」が2月下旬に完成する。閉め切り前の諫早湾での人々の営みや、閉め切り後の荒涼とした風景の写真に、全国の人から寄せられたメッセージが添えられている。倉本聰や灰谷健次郎など著名人も寄稿。A4変形版1000ページ。1500円。


●1月25日 読売新聞
 諫早湾干拓、環境に配慮の農業 構想委で県提示
●1月25日 長崎新聞
 第4回諌干営農構想委 流通計画など討議
●1月25日 朝日新聞 
 諫早干拓地産農作物ブランド化など論議 営農構想検討委
●1月25日 毎日新聞
 諫早湾干拓営農構想委「流通」に意見相次ぐ 企業の入植には懸念

 諫早湾干拓事業の営農構想検討委員会が1月24日、諫早市で開かれ、農産物の流通計画などが検討された。県は新たな流通拠点づくり、貯蔵施設などの設置などを提示。委員からは「諫早干拓地産農作物」のブランドをつくり消費者にアピールする案や、干拓地への企業の農業参入に対する慎重意見がでた。委員会は3月16日に開催される最終会合で営農構想を取りまとめ、県に提言する。


●1月31日 朝日新聞
 ズグロカモメ 諫早湾から姿消す 干拓事業のため移動か

 絶滅危ぐ種に指定されているズグロカモメが諫早湾から姿を消したことが、日本野鳥の会長崎県支部が30日に行った調査で分かった。湾の閉め切り前は、300羽前後のズグロカモメが飛来していたが、1羽も確認できなかったのは今年が初めて。佐賀県の干潟では200羽ほど増加していることから、えさを求めて越冬地を移動したらしい。


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