諫早湾潮受け堤防外側に赤潮が発生

 現地(長崎版)の新聞から、10月末から諫早湾で発生している赤潮に関する記事をご紹介します。


長崎新聞 10/31 小長井沖に大量の赤潮 漁業者「干拓で環境変化」
朝日新聞 11/01 小長井町沖でまた大量赤潮
西日本新聞11/01 諫早湾 大量の赤潮 潮受け堤防外側に発生
長崎新聞 11/01 調整池の排水状況など調査 諫干事務所と県水産部

 10月24、25日ごろ、諫早湾潮受け堤防の北部排水門付近から発生した赤潮は、30日には幅約1キロ、長さ約10キロにひろがっている。この夏に被害をもたらした赤潮は、シャットネラ・アンティカというプランクトンで1ミリリットル当たり最大5万個だったが、今回の赤潮はフィブロカプサ・ジャポニカというプランクトンによるもので、現在のところ1ミリリットルあたり2千個。個体数がもっと増えた場合、魚介類に被害を及ぼす恐れもあり、漁協では養殖アサリへの影響を懸念している。小長井町の漁業者は「この時期に赤潮の発生はこれまでなかった。干拓事業の影響で環境が変わったせいとしか考えられない」と話している。
 干拓事務所と県水産部は31日に、北部排水門から出る調整池の排水の拡散状況や水質の変化を調査したが、この調査は赤潮の発生との関連を調べるものではないとしている。


 この夏の赤潮については、県や干拓事務所は「佐賀の方から流れてきた」としていましたが、今回の赤潮は発生源が調整池からの排水であることが誰の目にも明らかなようです。干拓事務所は「原因が潮受け堤防から排出される水とは思いたくないが、現時点では、因果関係はあるともないとも言えない」と西日本新聞にコメントしています。31日の排水の調査は、この赤潮の発生よりも先に予定されていたようですが、「因果関係をはっきりさせたくないので、赤潮の調査とはしない」ということであれば本末転倒です。
 この記事に先立って10月26日、27日には諫早湾のタイラギ(二枚貝)漁が6年連続で休漁となったことが各紙で報道されました。諫早湾干拓がもたらす有明海の漁業への悪影響が、いよいよはっきりとしてきたようです。

(矢嶋 悟:諌早干潟緊急救済東京事務所ボランティア)


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