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Mさん(海苔養殖業・熊本県荒尾市)

 熊本県北で親の代から海苔養殖を続けている者です。多発、長期化する赤潮発生で肝を締めつけられる日々を過ごしています。中長期の開門調査を是非行ってください。
 開門調査には、多額の費用や日数、予期せぬ被害が及ぶなどと漁民をおどして時の過ぎるのを待つのは止めて下さい。荒尾では漁期の延長、漁場の沖から岸寄りへの移動、潮通しの拡張をしても平成13,14年度は平成12年に次ぐ不作でした。

Kさん(海苔養殖業・福岡県柳川市)

 平成13年度以降の生産枚数は概ね以前の水準で推移しているについて

 (図4、3、25)。この図には、その各年度の海苔漁期(特に終了期)の日数が入っていない。私達は平成12年度に大打撃を受けた平成13年度からは、海苔の終了期の4月一杯を使って生産をしています。だから生産枚数が平年作になるのは当たり前のことです。それと平成12年以前は生産調整と言って漁業連合会より1月末か2月始め迄には海苔生産を止めていました。この4月一杯の生産というのは大変なことで、2月、3月、4月の商品価値の少ない安い単価の海苔をたくさん作っている、だから枚数だけは平年作になるのです。
 海苔漁期が長期になったことで多大な労働力が必要になっています。もっと大変なことは、安い単価の海苔も1枚を作る経費は同じで、経費だけが膨らみ何のためにやっているのか分からない状態です。

Tさん(海苔養殖業・福岡県大和町)

 私は、平成15年9月、第4回評価委員会で意見発表した者ですが、委員会のまとめとして「平成13年以降の生産枚数は、概ね以前の水準で推移している」とされていますが、私たちの現実とは、あまりにもかけ離れています。
 平成9年の諌干締め切り後の環境悪化は、評価委員会で発表したとおりですが、今もなお続いています。頻発する赤潮によっての栄養塩低下に心配しながら、漁期をおくっています。生産枚数とは、製品が低下しても、海苔を摘んで出荷すれば生産枚数は上がっていきます。14年度も、1月中旬には、色落ちした生産コストぎりぎりの海苔を生産して、下旬には、海苔網を撤去しました。15年度も、秋芽の一番摘みから色落ちし、秋芽海苔としては最低の結果となりました。16年度、17年度も以前から見れば漁期を精一杯延ばしています。仕事の方も、網の移動など以前にはなかった仕事まで増えて、生産コスト、労働力を考えなければ厳しいものとなっています。


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